すると、母ケイコさん、テーブルの上に手帳を4、5冊積み上げて、
そのうちの一冊を手に取り一心不乱に手帳の中身を読んでいます。
何をしているのか母ケイコさんに尋ねると、
「AとBの馬鹿どもが、私に向かって言った酷いことをもう一度読み返しているんだよ!」
(AとB: 今日現在、母ケイコさんの最大の悪口ターゲットとなっている同じ町内に住むお二人の名前)
なるほど、そういうことですか。
テーブルに積み上げられている手帳は、メモ魔母ケイコさんがこれまで書き記してきた
年代別・歴代の手帳で、それらの手帳に書かれている主な内容は、
・誰々に何々をあげた。(贈り物リスト)
・誰々に何々を上げたのにお礼の電話、手紙がこない。
・誰々に何々を上げたのにお返しの品が来ない。
・誰々にこんなことを言われた。
・誰々にこんな仕打ちを受けた。
・誰々は馬鹿だ。
・誰々は品が無い。
・誰々はこんなことをしていたが、私だったらこうするしこうするべきだ。
・今日、何々を買った。こんな素敵な品を買う私のセンスは素晴らしい。
etc.
母ケイコデスノートといった感じでしょうか。
朝っぱらから過去に手帳に書き記した恨み辛みを読み返して
誓いも新たに今日も元気に悪口三昧?
くだらない。
ほかに建設的な何かですることはないのでしょうか?
今にして思えば母ケイコさんに三大ライフワーク以外の趣味らしい趣味は無いです。
なんてつまらない人生を送ってきたのでしょう。
まぁ、好き勝手に生きてこられたのだからそれはそれで楽しい人生だったのかもしれませんね。
そして残りの人生は神様から与えられた帳尻合わせの人生ですか?
母ケイコさんの帳尻合わせに付き合わされるこちらとしては、やり切れない思いです。
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